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肩甲骨はがしとは何か?真剣に考えてみた。

肩甲骨はがしの疑問

肩甲骨はがしについて、いつも色々と不思議に思っていたのでじっくりと考えてみました。昔から仕事をしている治療家なら、疑問を感じる人は少なくないと思います。まず今まで感じていた疑問について考えてから、肩甲骨剥がしを考えてみます!

肩甲骨はがしのようなテクニックは昔からある

肩甲骨をはがすようなテクニックは昔からありました。うちのお客様には整体や、指圧のプロのお客様が何人かいらっしゃいます。その先生方に肩甲骨はがしについて尋ねると、だいたいの方は「昔からやってるよ。」と答えられる方が多いです。

そんなお客様に具体的にどんなテクニックなのかを尋ねると、肩甲骨の背骨側(肩甲骨の内側縁)から、指を入れてほぐすテクニックや、肩甲骨を大きく動かすテクニックが多いようです。

しかし、肩甲骨はがしの本を色々と見ると、肩甲骨の周りの筋肉をほぐすテクニックや、セルフエクササイズがほとんどでした。正直、「あれ?はがす動きじゃない?」と思い驚きました。

肩甲骨は前側の骨(鎖骨)とだけつながってて、そもそも浮いている

肩にはたくさんの関節があり、具体的には5つの関節、肩甲上腕関節、第二関節、肩鎖関節、胸鎖関節、肩甲骨胸郭関節があります。

これらの関節のうち、肩甲骨はどこの骨と直接つながっているか知っていますか?正解は鎖骨です(肩鎖関節)。そもそも肩甲骨は肋骨に浮かんでいるような形でついています(肩甲胸郭関節)。つまり肩甲骨は、浮いている関節なので、「はがすって何から?」と疑問に思いました。

肩甲骨は浮いているので、きっと肩甲骨はがしに書いている本は、「どこ」と「どこ」がくっついて、そこを一気にべりッといくんだ!!!と書いているかと思ったら、ほとんど書いてませんでした。

肩を柔らかくするのであれば、肩甲骨以外にもやる場所はたくさんある

肩の関節は、前の文に書いた通り、たくさんの関節があります。関節は背中だけではありません。前面にも、胸骨と鎖骨にくっついている関節(胸鎖関節)もあるので、肩甲骨が動かない場合は背中まわりだけではなく、鎖骨周囲の筋肉にも問題があることがチラホラあります。実際肩の筋肉が硬い患者様で、首周りの筋肉をほぐすと肩周りの筋肉の硬さがほぐれる場合が多々あります。

筋膜の連結も肩の筋肉を柔らかくする上では重要です。例えばボクサー筋といわれる肩甲骨の裏から肋骨まで大きくついている筋肉(前鋸筋)はお腹の筋肉(外腹斜筋)と連結してますし、インナーマッスルと言われる肩甲骨の筋肉の一部(棘下筋)は、肘を伸ばす筋肉(上腕三等筋)に連結していると言われています。

なので、肩周りを柔らかくするために、腕やお腹をほぐす場合もありますので、必ずしも肩甲骨周りの筋肉をほぐすのに、肩甲骨周りだけをやるのが最善とは言えません。もし肩甲骨周りの筋肉を一つの手段でほぐしてみて、良い感じがなければ、別の場所をほぐして見ることは有効な場合は多いです。

肩甲骨をはがす効果

美姿勢になり、スタイルもよくなる

肩甲骨の位置が整うと、姿勢が伸びやすくなります。姿勢が伸びると、猫背で内臓が前に出てぽっこりしたお腹も、後に引きさがり、スタイルが良くなります。

褐色脂肪細胞を活性化させて痩せる

肩甲骨の間には、褐色脂肪細胞というエネルギーを増大する細胞があり、これは運動により活動が活性されると言われています。だから、肩甲骨をはがし、肩甲骨の運動をしやすくすると、肩甲骨周りの脂肪細胞が活性しやすくなり、痩せやすい体を作ることができます。

脂肪は、褐色脂肪細胞、白色細胞細胞の2種類があります。これらの脂肪の中で褐色脂肪細胞と、白色脂肪細胞の中にあるべージュ脂肪細胞は、エネルギーを増大させる機能があり、褐色脂肪細胞は肩甲骨周囲にも多く分布しています(それ以外には下腹部、お尻、太もも、背中、腕の上部、内臓の回りに分布しています)。褐色脂肪細胞、ベージュ細胞は、運動や、寒冷刺激(サウナのような温冷浴がベスト)、よく食べ物を噛むことによって、エネルギー消費に寄与することが知られています。なので、ダイエットを検討しているのであれば、筋肉だけでなく脂肪についても考えるのは有効です。

肩甲骨はがしの問題点 検査はこれでいいのか?

痛みを伴う検査は安易に行うべきではない。

色々と肩甲骨はがしの本を見て、この手技の一番の問題点は検査にあると思います。例えばある本には、手を水平に広げて、掌を内に捻る方向に肩を捻って(肩関節内旋)させて、そのまま頭の方に上げていました(肩関節外転)。この動きは、肩甲骨の動きを見ると書いていましたが、異常な運動になることがあります。

正常な運動では、この位置で肩を上げる際は、掌を外に捻る方向に肩を捻って(肩関節外旋)した方が楽に上がります。理由は、外に捻ると肩の中で、烏口肩峰アーチと上腕骨の突起(大結節)が衝突するのが避けられるからです。なので、逆にいうと内に捻ったまま運動すると、肩が烏口肩峰アーチにぶつかります。ここにはインナーマッスルの棘上筋や肩峰下活液包があるため、それらの筋肉や関節包を傷つける可能性があります。これを避けるためには、少し前後に肩をずらし、上げるようにするだけでも肩のぶつかりが減り、上がりやすくなりますが、そもそも内に捻って肩を大きく上げるのは(90°を超えて)、生理的な動きではないので、あまりおすすめはできません。

少し話しはそれますが、病院で行う検査の中には痛みの有無を確かめる検査がたくさんあり、痛みを出す検査は全てが悪いわけではありません。しかし、何も考えず痛みを出すことは痛みを増悪する危険があるのでおすすめできません。一つ私がいつも考える実際にあった例があります。

ある有名な理学療法の先生がお弟子さんに頼まれ、快く先生は検査の練習を付き合いました。そして練習で、お弟子さんが先生の膝で検査をした直後、先生の膝は痛くなりました。そして、その痛みがそのまま続いてしまい、数年間とれなくなったという例があります。このように、プロでも痛みを出す検査は、痛みが出てとれなくなることはあります。よって、もし痛みを伴う検査をする際は、慎重にしっかり調べてから行う必要があります。

検査のやり方が雑

検査方法は色々ありますが、巷にある方法は、はっきり言って雑です。どの方法が雑かは割愛しますが、雑だと考える訳はたくさんの関節を一度に一気に動かす検査が多いからです。

そもそも施術する際に肩甲骨の動きを良くするには、前述したように肩関節には5つの関節があり、そのうちのどれかの関節が動きにくいと関節の動きが悪くなるため、関節の動きを一つずつ確認することが必要な時もあります。そして、肩甲骨と手の動きの関係は、指一本を動かすだけでも、肩甲骨の筋肉が反応するほど敏感なので、きっちり肩甲骨と手の関係を見るのは難しいです。簡単に評価するときでも、肩甲骨を抑えたり、肩甲骨を持って、肩甲骨と肩の動きを分離や合体させて、評価しないと何が原因かわかりません。よって、肩甲骨を自由に術者が動かすことができる技術と、正常な可動域の知識がなければ、肩甲骨の問題はわかりません。長々書きましたが、とにかく動きを検査するのに技術がいるため、プロでもうまくできない人が存在し、ちゃんとやろうとすると結構難しいです。

それでは、普通の人がやるにはどうすれば良いのか?まず目的としたい動きや、伸ばしたい場所を決めてから、色々と試すのが良いと思います。大事なのは、運動を一つにこだわらないことで、色々と運動を試して見るのが一番良いです。

理由は、肩甲骨はがしの運動は色々と動画を見れば勉強できますが、よく見ると「このパターン」には有効で、「あのパターン」には意味ないなと思う方法が溢れており、絶対に効く一つの手段を見つけることは困難なためです。検査ができなくても、結果は一目瞭然でわかるため、必ずゴールを設定して、短くて1日長くて一週間試して見て、痛みがなく体に合うものを選ぶのが一番良いです。

ゴール設定が一番大事ですが、深く考えずに痛くならない範囲で試すことが大事です。例えば、後に手を回したい人がいたら、手を回せることをゴールにすれば良いし、ボールを遠くに投げたい人はより遠くに投げれることや、ボールを投げる感覚が一番良い方を選べば良いです。難しく考える必要はありませんが、ゴールがないと最悪な場合、効果がない無意味な体操をやり続けることになるので、ゴール設定は必須です。

肩甲骨はがしとは何か?

技術は、色々と考えてみて、本を読んだ結果、肩甲骨はがしは、単純に肩を柔らかくすることで、肩の周りの筋肉をほぐす手技やセルフエクササイズで、従来の肩こりの施術のテクニックや考え方に限りなく近いものだと考えました。

私は肩甲骨はがしという言葉ができたことにより、とても良い効果が世の中に生まれたと考えています。今までの肩のエクササイズは、どちらかというと肩こりなど症状がある人向けのエクササイズが多かったですが、この肩甲骨はがしの言葉が登場したことにより、健康な人にもっと健康になるエクササイズとして皆様に広めるのための言葉として有用だと思います。

肩甲骨はがしのおすすめの体操

おすすめの体操は、色々とすでにYouTubeで色々な体操を紹介されているため、ここでは一番無難な体操をご紹介します。

肘を曲げて肘と肩を回す体操です。肘を曲げて肘を動かすようにすると、肩甲骨も大きく動くので、肩甲骨の動きを意識できない場合や、肩甲骨周りの循環を良くしたい場合、筋肉をほぐしたい場合に一番おすすめできる体操です。

あとは、YouTuberのみなさんがやっている体操を目的を持って痛くない範囲で行うのが、良いと思います。もし体操がわからなければ、ぜひ相談に一度ご来院いただければ、どの体操が一番良いか、アドバイスしますので、その時はお気軽にご来院ください。

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