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硬すぎるマットレスがNGな理由

硬すぎるマットレスがみんな大好き

うちのお客様がよくおっしゃる質問の一つは、マットレスはどうすれば良いですか?、マットレスはやっぱり硬い方がいいんですか?と聞かれることが多く。肩こりや腰痛の患者様からマットレス、枕など、寝具に関しての質問はかなり多く受けます。

これらの質問への回答は、「ただ硬ければ良いというものではありません。硬いのは逆に腰痛や肩こりなどを生じ体が痛くなることもあるので、ただ硬いだけのものはだめですよ。マットレスは寝てみて、寝返りや、手足を動かしたり、呼吸がしやすいかなど、専門家の意見だけでなく自分の体と感覚でチェックをして決めた方が良いですよ。」と、答えます。確かにマットレスは腰が痛い人には良いと言われますが、体が痛くなる場合もあり、とにかくマットレスは硬ければ良いと考える人が多いので、今回は硬すぎるマットレスがNGな一般的な理由と、私が考える理由を書きます。

硬いマットレスが良いと言われる理由

硬いマットレスが良いと言われる1番の理由は、簡単に説明すると、寝返りしやすくなり、寝返りすると体がほぐれるからです。

まず硬いマットレスで寝返りしやすい理由は、人が動く時にはほぼ必ず地面や触れている面の反発力を利用するので、触れている面が硬いとより強い反発力(床反力)が得られやすいからです。なので、硬いマットレスだと、簡単に寝返りができて、マットレス上の動きは簡単になります。

次に寝返りが必要な理由ですが、例を出せばすぐにわかります。例えば、あなたは同じ姿勢でずっと立ち続けている、もしくは座り続けているとします。あなたは全く動かない同じ姿勢を何時間続けてられますか???私ならこう答えます。「1時間もできません。」と。

そもそも同じ姿勢をとり続けるのは、普通はかなり難しいです。例えば、立ち姿勢なら、体が辛いから、少し足を開いたり、膝を屈伸したり、片足に体重を乗せたり、姿勢を変えることや、少し運動をすると思います。寝ている時も同様で、まさにこれが寝返りが必要な理由です。

また寝返る理由は他に様々あり、寝ている時に同じ姿勢をとり続けると血液の循環が悪くなることや、同じ場所で寝ているとその場所が暑くなるために寝返りで暑い場所から移動することなどがあります。

さらに、寝返りをすることで、眠りの深さの段階(睡眠段階)を円滑に進行させる役割もあるので、深い眠りをするには寝返りは重要です。

ちなみに1996年の調査では、95%の整形外科医がマットレスが腰痛に大事な役割を果たし、76%の外科医がマットレスは硬い方が良いと考えてたらしいので、硬いマットレスへの信仰はかなり根深いものがあると思います。

寝返りが多いのは、眠れてない証拠???

実は寝返りの回数は、マットレスを変えてもあまり増加しません。寝返りの回数は20回程度が正常であり、それ以上に寝ている時に動くことが多い大人は(子供は別)、睡眠が不良な傾向があると言われています。

寝返りが多くなる原因は、例えば、体がマットレスに圧迫されて痛いときや、季節に合わない寝具で暑いときなどの原因が考えられます。つまり、寝ている環境に耐えられず、体が不快だから寝返りなど寝ている時に体が動く必要がある場合なので、硬すぎるマットレスで寝ていても到底肩こりや腰痛などが改善されません。

また寝返りの役割として、先ほど述べた眠りの深さの段階を円滑に進行させる役割があり、寝返りが不必要に多ければ、この眠りの深さの段階の調整ができなくなり、睡眠不良になりやすくなってしまいます。

硬すぎるマットレスは体を硬直させる???

臨床での経験の話になりますが、硬すぎるマットレスを使うと体全体が反射的に強ばりやすくなる方が多いです。

この理由は、硬いマットレスにより仙骨が圧迫されて仙腸関節が過緊張になり、その緊張が全身的に連鎖してしまうからだと考えます(関節軟部組織過緊張連鎖)。この現象は関節に備わっている反射が関係しており、2つの機序で説明できます。まず、関節は外的な刺激や、圧迫が加わると反射的に周辺の筋肉が緊張が起こります(関節静的反射)。次に、その刺激を受けた関節が過緊張になると、同じ側の関節が硬くなります(関節軟部組織過緊張連鎖)。つまり、どこかの関節が強い刺激や圧迫を受けると、他の場所もこわばってしまいます。

これらの機序は肘や膝だけでなく、仙腸関節(お尻の真ん中の骨)でも起こります。特に仙腸関節は、体が伸びた状態(腰椎が前弯)だと、仙腸関節がもっとも安定し、いわゆる「仙腸関節のしまり」の位置になります。なので、寝ている姿勢は体が伸びていて、かつマットレスが硬いと仙腸関節により強い圧迫がかかるため、より強く上記で説明した関節の反射が起こり、体に力が入りやすくなり、肩こりや腰痛が悪化する危険性があります。

寝ている時に、膝に枕を入れると体が楽になる場合があります。それは様々な理由はありますが、膝を曲げることで、脊柱が曲がり仙腸関節が緩み、仙骨への圧迫が減るから。つまり、先ほど説明した逆のことも影響しているかもしれません。

硬いマットレスがおすすめな人

寝返りが楽にとれない人

先ほど説明したように、マットレスが硬いと反発力が高く、寝返り動作には反発力が必要なので、寝返りやすくなります。なので、入眠してからまったく布団が乱れていない人や、そもそも寝返りがしにくい人には、やや硬めのマットレスがおすすめできます。

標準からやや太っている人

体型がぽっちゃりしている人は、マットレスが柔らかすぎると、寝ている時にマットレスが沈んでしまうため、姿勢が崩れてしまいます(脊柱の自然なS字を描けない)。姿勢が崩れると、筋肉に余計な緊張が生じたり、筋肉が休めなかったり、呼吸がしずらくなるなど、筋肉や呼吸に影響があるため、特に体型がぽっちゃりしている人は、やや硬めがおすすめです。

マットレスは最後は感覚で決めるのが大事

色々と述べましたが、マットレスを決めるのは最後は感覚です。まずは第一印象がもっとも大事です。しかし、最初の印象が良くても、寝て体が痛くなる場合がありますが、決めたマットレスの良し悪しがわかるのは、寝始めてから10日くらい必要らしいです。

感覚が大事な理由は、いくら専門家が良いと言って買っても、ダメなケースはたくさんあるからです。うちのお客様にも、〇〇で勧められたんだけど、ダメだったという話をよく聞きます。なので、専門家だけの意見ではなく、最後は自分の感覚で決めることが一番大事です。

腰痛とマットレスの関係は本当か?

最後に、腰痛とマットレスは本当に関係があるか、少し気になったので書いていきます。

腰痛とマットレスの硬さの関係している論文を検索していると、腰痛とマットレスの関係の真意は不明と書いているものがちらほらありました。根拠を調べていくと、Effect of firmness of mattress on chronic non-specific low-back pain: randomised, double-blind, controlled, multicentre trialという、2005年に発表され、腰痛とマットレスの論文の関係を研究している論文がありました。これだと思って調べていたら、この論文は「ランセット」という、週刊で刊行される査読制の医学雑誌で、世界で最もよく知られ、最も評価の高い世界五大医学雑誌らしいです。

ざっくりいうと、この論文の被験者は315名(除外された人数を除く)で、中等度の硬さのマットレスと、硬いマットレスにそれぞれ被験者を割り振って寝かせて、90日かけて結果を見るというもので、結果は中等度の硬さのマットレスの方が腰痛には良いと書いてました。

気になったのは2点で、315名全員に新しいマットレスで実験したことと、普段使っているマットレスの性質を書いていなかったことです。確かに新しい中等度の硬さのマットレスが良かったのかもしれませんが、単純に新しいマットレスが良かったのでは?と思いました。

2005年の人たちはみんな柔らかいマットレスに寝ているなら、中等度のマットレスが良いという結論は納得です。しかし、1996年の時点で、多くの整形外科医がマットレスは硬い方が良いと行っていたので、そんなことはありえないと思います。

もしかしたら、古いマットレスはマットが沈みこみなどで形が崩れていて、新しいマットレスだとマットの沈みこみがなく、うまく形をキープできるということを示唆しているのかもしれないと考えました。以外とマットレスって消耗品なのかな?それだとうちの家計は辛いです。。。。

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