腰痛の体操で鍛える腹筋はどれかわかりますか?
腰痛の体操は、腹筋を鍛えるのが必要ですが、どの腹筋を鍛えるべきか知っていますか?多くの方が腹筋を鍛える時に、仰向けで寝て膝を抑えて、真っ直ぐ上に上げるトレーニングをしています。これは腹直筋を鍛えるトレーニングで、腹直筋とはマッチョな人のお腹の真ん中で割れているところの筋肉です。
しかし、意外と知られていませんが、この腹直筋を鍛えすぎると、腰痛や猫背を引き起こす場合があります。また、英国医師会 腰痛・頸部痛ガイドを確認すると、腰痛に関する50以上体操があるうちに、上記の体操は含まれていませんでした。今回は、間違った体操をしている方が多いので、腹直筋と腰痛について書きます。
腹直筋が強すぎると腰が曲がる
腹直筋は、腰を曲げるのがとにかく得意で、腰を曲げる運動の多くの運動で強く働く筋肉です。だからこの筋肉が強くなると、腰はどんどん曲がっていき、トレーニングをすればするほど、腰が曲がって痛くなる危険があります。最悪のパターンでは、腰が痛くなるからトレーニングが足りないと思って、トレーニングをするといった悪循環にハマり、腰痛がどんどん悪くなるといったパターンにハマることもあります。
このどんどん腰が曲がる原因は腹直筋がついている場所に関係します。場所は、肋骨の三角になっている場所から、陰部の上の骨(恥骨)についており、前側に直線的についている筋肉です。だから、腹直筋は前に倒すのは得意ですが、捻ったり体幹を支えるには、直接的には不向きな筋肉です。
猫背で、捻りすぎると腰痛を引き起こす
腰痛の原因は色々ありますが、腰椎を過度に捻ることも原因と言われています。これは腰椎が捻ることは苦手で、曲げ伸ばしを得意とするからです。だから、後を向いて体を捻る際には、胸を捻ることを意識して捻るのが良いです。
しかし、腰が曲がってしまうと、腰椎を支持する組織が緩むので、腰を大きく捻ることもできてしまいます。だから、腰が曲がってる状態で捻ると、ついつい腰をひねりすぎてしまい、腰を痛めやすくなってしまいます。椅子に座って後ろを向くのをやりすぎると、腰を痛めてしまうので注意が必要です。
腹筋を鍛えるのはやっぱり大事
腰痛の体操は、色々ありますが、やはり腹直筋以外の腹筋を鍛えるのはおすすめです。その理由は、首には直接前で支える筋肉はありますが、腰にはそれがないため腹横筋や腹斜筋などの腹筋を鍛えることをまずやってみることがおすすめです。特にコルセットを締めて腰痛が楽になる場合は、腹部の筋力や安定性が低下している場合があるので、まず第一に腹横筋を鍛えるトレーニングを痛みが悪くならない程度に1週間程度やってみて、痛みが和らぐか、試してみるのは良いと思います。