肩こりの原因について、色々出てた!
肩こりの研究については、色々なせれていますが、これは見たよ。あー、またこのパターンね。というものが多いです。しかし、ちょっと見たことあるパターンの説明でも、少しずつ肩こりの原因の洞察は、深まって進化しています。なので、今回は2021年度までの研究で、肩こりについてわかった興味深いことを書いていきます。
肩こりは肩だけの問題だけでは、やっぱり語れない。
肩こりは、とにかく動かない人がなりやすいです。具体的には、仕事の姿勢が座ってばっかりで、ほとんど動かない人がなりやすい傾向があるようです。さらに、女性では握力と背筋力、男性では体脂肪と健康関連の生活の質と最大酸素摂取量が低いことが、肩こりと相関傾向があるようです。つまり、肩こりを総合的に治したいと思うのならば、筋力、体脂肪、生活の質を上げるためにうつや不安への対処も検討する必要があるかもしれません。
ここで興味深いのは、日本人への研究で肩こりの女性は、背筋力が弱い場合があると書いていることです。このことを少し掘り下げて見ようと思います。(頸部痛の相関関係について、男女ともに体幹の筋力が弱いと書かれているものはあります。)これを拡大解釈すると、女性の肩こりへの施術の際、背中をやみくもにマッサージするのは、良くないと示唆しているかもしれません。理由は、多くの施術は、筋肉を柔らかくしほぐすことに特化していますが、筋肉を硬くする施術は不得意です。(もちろん筋肉をつける手技もあります。)よって、手技で筋肉をほぐしすぎてしまうことで、元々弱い背筋の筋力を弱めて、逆に肩こりを助長させる可能性があるかもしれません。
実際、たまにお客様で、背中をマッサージしてもらったら、逆にこりが強くなったという話も聞くので、明らかに筋肉量が少ないお客様には、背中の施術は注意した方が良いかもしれません。
それでは、背中のこりがあって、背筋力が低い場合は、肩こりと一緒に施術はできないのでしょうか?一つ面白い新しい論文(2020年)があります。腰を曲げる姿勢(腰の前弯がない姿勢)は、背中の筋肉(多列筋)の圧力が上昇し、血流が低下すると書いてました。つまり、猫背だと、背中の筋肉の血の巡りが悪くなるのと、筋肉が硬くなるため、背中がこるということです。なので、背中以外のアプローチで体幹を伸ばすアプローチを他にかければ、背中のこりが取れるかもしれないというが推測されます。具体的には例えば、首の前側や胸など体幹の前側の筋肉を伸ばしてみたり、お尻や骨盤底筋群など体幹の筋肉をつけたり、重心位置を前側にかけるようにしたり、などなど、この論文の示唆することだけを考えても、背中をほぐすアプローチはたくさん考えられます。
猫背は、噛み締め助長し、首肩全体がコリコリに
猫背と肩こりは関係は、当たり前に関係が紹介されいます。一般的な説は、頭が前に配置されるため、頭を支えるために首や肩に力が入るというのが一般的な説明です。しかし、それ以外にも興味深い猫背と肩こりの見解があったので、紹介します。
猫背は、頭蓋が前に倒れ、上下の歯列が接触しやすくなるため、噛み締めがやすくなります。噛み締めると、口の周りの筋肉に力が入り、それに連動して首周りの筋肉(胸鎖乳突筋など)に力が入り、肩こりが発生するといったことも起こります。これは実際に猫背と、良い姿勢で、噛み締める力を比べたり、肩の筋肉の力の入りやすさを比べるとわかると思います。
ベスト肩こりのつぼ
肩こりのツボは、鍼灸や、マッサージ、針や指圧などで、色々押されますが、一番はこれというものを発表します!(今後の研究で、ベストオブベストが変わるかもしれませんが。。。)一番は肩井と言われるツボで、僧帽筋の真ん中、首と肩の付け根の中間にあるツボです。このツボは、他の肩こりのツボと比べて、肩こりが一番とれたという研究があるので、現状ではおそらくこれが一番でしょう!