意外と知られていないですが、胸が硬いと肩こりや腰痛を引き起こす原因になり、胸を施術する場合があります。当院では、男性は胸周りをがっちり施術しますが、女性は胸部は触れませんので脇周りの施術か間接的に胸が柔らかくなるように施術を行います。特に女性の場合は胸部の施術ができる人は限られますので、胸の硬さがある方は下に書くストレッチがおすすめです。
胸の硬さチェック
一番簡単なチェック方法は、皮膚を動かすことです。脇に手を当てて、皮膚をずらしてみてください。その時、軽く触れるくらいの力で皮膚が動かせなかったら、それは胸郭が硬い可能性があります。全く動かない、もしくは動きが感じられない場合は、硬くなっていると考えて良いでしょう。
胸が硬いとダメな理由
胸郭が硬いと、胸椎(胸の部分の脊椎)も硬くなります。胸椎は脊柱の中の一部で、脊柱は全体で動くので、この胸椎が硬くなると、腰椎や頚椎も動きにくくなります。そうなると,首・肩・腰に負担がかかるので、肩こりや腰痛の原因になります。
よって、胸郭も柔らかくすることは、肩こりや腰痛の改善につながる場合があります。
胸郭のストレッチ
今回は呼吸を使った胸郭のストレッチをご紹介します。胸の前と後を伸ばすストレッチは、息を吐いてから吸って伸ばします。
胸の前を伸ばすストレッチ
両手を胸の上に置いて胸の皮膚を下に下げ、息を吐きます。その後に、息を吸いつつ、皮膚を下に引っ張りながら、首を後ろに倒していきます。息を吸い終わったら、最初の姿勢に戻ります。
胸の後を伸ばすストレッチ
両手を組んで息を吐きます。その後に、息を吸いながら、胸を前に伸ばし背中を丸めます。息を吸い終わったら、ゆっくりと最初の姿勢に戻ります。
胸の横を伸ばすストレッチ
一方の手を頭の後ろに当て、反対の手は腰に当てて、息を吸います。息を吐きつつ、肘を上に上げながら、体を横に倒し、肘を上げた側の胸を伸ばします。息を吐き終わったら、元の姿勢に戻り、逆側も同様に行います。