腰痛や肩の痛みで痛い場所を揉むと逆に痛くなる時があります。意外と、患者様の話を聞いていると、腰を揉んで逆に痛くなったという話が多いです。その理由は、腰痛から守る筋肉を逆に緩めたから、腰痛が悪化したためのことが多いです。今回は腰痛が逆にひどくなるマッサージについて書いていきます。
マッサージをする上で押さえておきたい体が痛くなるメカニズム
体が痛くなるメカニズムは、いろいろありますが、今回はマッサージをする上で押えて起きたいメカニズムに限って書いていこうと思います。
痛い場所の筋肉が硬くて痛くなる場合
シンプルに痛い場所の筋肉が硬くて痛くなる場合です。これは揉むと良くなる場合が多いです。
痛い場所の筋肉と関連して痛くなる場合
痛い場所とは、別の筋肉が痛みに関係する場合です。これは、痛い場所ではない筋肉が硬くなり、他の場所に痛みを起こす場合(関連痛)があります。例えば、腰痛の患者様で、腰が原因ではなく、お尻や足の筋肉の硬さが影響することがあります。この場合は、痛みがある場所を揉んでも、痛みは良くも悪くもならずに揉まれた後にちょっとすっきりして、すぐに痛みが戻る場合が多いです。
体を支えるために筋肉が硬くなって痛くなる場合。
痛い場所を動かさず、安定性を高めるために、筋肉が硬くなる場合があります。例えば、お尻の筋肉が硬くて腰痛になっている場合、腰を動かさないようにするために、腰周りの筋肉が硬くなる場合があります。この場合は、腰をマッサージすると腰が痛くなるので、腰をマッサージした直後に違和感を感じるようなら、すぐにマッサージをやめた方が良いです。その他にも、上半身がグラグラしているので、腰の筋肉で固めて痛みがでる場合もあります。この場合は、腰や上半身を安定させるトレーニングが有効な場合が多いです。
肩や膝でも同じことが起こる場合はありますが、特に腰痛の場合、腰を揉むと意外と腰が痛くなる場合がも多いので、腰を揉む際は慎重にやってみてください。もしご心配でしたら、ご相談いただければ幸いです。