色々な座り方はありますが、これをやらないで欲しいという座り方はあります。色々とお客様の話を聞いていると、この絶対やらないで欲しい悪い座り方をして、腰痛や肩こりの原因になっている人が多かったので、今回は座り方について、書いていこうと思います。
低い椅子はだめ
姿勢を矯正しようとして、一番やってはいけないのは、低い椅子を選ぶことです。この理由は、低い椅子を選ぶと、膝が伸びがちになり、その結果姿勢が崩れるからです。詳しく説明すると、膝が伸びると太ももの後の筋肉(ハムストリングス)が伸びます、するとその筋肉は骨盤の下についているので、骨盤が後ろに倒れ、背骨も後ろに曲がり、猫背になります。
低い椅子への対処法
そうとは言っても、職場や外の施設など、低い椅子に座らなければいけないときがあると思います。その対処法についても書いていきます。
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膝を曲げる
膝を曲げると、先ほど述べた太ももの後の筋肉(ハムストリングス)が短くなり、逆に太ももの上の筋肉(四頭筋)が伸びます。太ももの上の筋肉は、骨盤の上についているので、骨盤が前に倒れ、腰椎が前弯するため、脊柱のS字が保ちやすくなるので、良い姿勢が保てます。
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クッションを使う
単純に、座面が低いのが問題なので、座面を高くすれば良いです。
良い椅子、クッションの選び方
椅子の選び方は、座面の高さが、膝下から足裏までの高さが同じものが良いです。この高さだと、骨盤のS字が保ちやすくなり、良い姿勢が保ちやすくなるので、おすすめです。
最も大事な良い椅子選びの基準は、クッションでもほぼ同じで、具体的な方法は、以下のとおりです。
- 少しの力で姿勢が保てるかを確認
- お尻の圧迫感がちょうどいいかを確認
- 手や体を動かしてみて、動かしにくさがないかを確認
- 呼吸をしてみて、呼吸がしやすいかを確認
この4つの手順をしてみて、4つとも良いものを選ぶのが良いです。ここで注意すべき点は、1と3と4は座面が硬い方がやりやすくなるため、座面の硬さやお尻の感覚を忘れがちになるので、注意が必要です。
もう一つ注意点はクッションに関してです。クッションの硬さや高さは、座面の高さやお尻の筋肉や痛みによっても(状況によっては栄養状態も)左右されますので、あくまでも今の椅子に合うものを選ぶのがおすすめです。
猫背の人におすすめ、椅子の調整方法、座り方
反り腰の人にはおすすめはできませんが、猫背の人におすすめな方法があります。
- 傾斜がついたクッションを入れる。
- 膝下から足の裏までの長さから数cm高めの椅子を使う
- 床に座るときには坐骨の下にクッションか、雑誌などを置く
この方法をすると、骨盤が前に倒れますので、骨盤のS字が保ちやすくなります。この方法をとれば体幹が自然に伸びやすくなりますので、あとは少しの体幹の注意と、顎と首を引けば、良姿勢を維持しやすくなります。
注意点は、反り腰の人はより反りを強調してしまうので、そのような場合は、あまりおすすめはできません。猫背でも反り腰の方はいらっしゃるので、一度鏡で自分の姿勢を確認してから、これらの方法を試すと良いです。