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湿布は色々!肩こりと腰痛だけでない奥深い種類や効果について

シップ(湿布)ってなに?どんな効果があるの?

シップは、シップの中に入っている薬の成分が直接皮膚から、体の中に浸透させることにより、腰痛や肩こりだけでなく、痛みや炎症を抑えるために使われています。そもそもシップは布を湿らせ、温度を変えて患部にあてる治療という意味合いで使われていました。しかし、一口にシップといっても、種類や、効果が色々あるため、状況に応じて使い分ける必要があります。今回はシップについて、紹介していきます。

シップの種類は、暖かいか冷たいだけでない。

温シップと冷シップがシップの違いで話が出ることがありますが、それだけではありません。シップに含まれる水分量の違い(パップ剤と、プラスター剤)や、シップの中にある成分での違い(第一世代、第二世代の薬剤)などによる違いがあります。詳しくは下記の図をご参照ください。

パップ剤とプラスター剤の違い

これらの違いは、水分量の有無で、水が有るのがパップ剤、無いのがプラスター剤です。パップ剤は水が蒸発する気化熱で温度を下げることや、粘着性が弱いので剥がしやすいのが特徴です。プラスター剤は保温性が高く、伸縮性が高いので、関節部位などよく動く部位に貼れるのが特徴です。

温シップと冷シップの違い

これは色々と諸説ありますが、温冷のシップは基本的に感覚の違いだけで、実際にシップによって温度が変わるかどうかは、はっきりしていません。冷シップで逆に暖かくなることもあるなど、調べると効果については諸説あるそうです。しかし、基本的にはパップ剤(水分を含んでいる)ので、医師からの判断によると思いますが、急性の症状で温シップと冷シップのどちらかを選ぶ場合は、冷シップに決まりだと思います。そして、慢性症状は温シップや冷シップを気持ち良さで選ぶのが一番良いようです。

第一世代、第二世代の違い

これらの違いは、使っている薬剤が違います。具体的な違いは、第一世代はサリチル酸系の薬剤、第二世代は消炎鎮痛成分が入っていることです。どちらかというと第二世代は、炎症部位に直接作用させて、炎症と痛みを抑えるので、第二世代の方が直接的に効くようです。

私が考えるシップの効果 本当に化学物質だけなのか?

私はシップの効果は、単純に薬効で良くなるとは考えていません。一番単純な理由は、多くのお客様でシップを一度貼ったら、ずっと貼り続けてる人が多く、貼っていると楽だという方がいることです。薬の浸透は数時間で終わるので、数時間後は、貼っても貼らなくても変わらないと思いますが、貼っていると楽だとおっしゃる方が多いです。

そもそもどんなものでも貼ったり触れているとなんらかの効果がでます。例えば、痛いところに手を当てると痛みが緩和することがありますが、これは皮膚や筋に触れることで神経学的に痛みを緩和させるからです。またある研究では、米粒代の突起物を貼ると、抹消の血管が拡張し、Oxy-Hbの濃度が変化することもわかっています。つまり、何かを貼ると、それだけでも痛みが緩和する効果が出ることがあります。

よって、私はよくお客様でシップをとにかく長く貼っていて、シップを貼るのになんらかの嫌悪感を持っている場合は、密着するだけで疼痛を緩和する効果が生まれる場合があるので、サポーターや、姿勢矯正の効果がない密着する下着も提案することがあります。

余談ですが、サポーターを薦めるときに、私は100均の綿のサポーターから始めることを薦めることが多いです。まずは密着で痛みが変化するかを確かめたいからです。それから、関節を固定するタイプや、締め付けが強いタイプを検討することを勧めています。締め付けるタイプは、やりすぎない限りは特に問題ないですが、関節を固定するタイプは注意が必要です。理由は、一つの関節の動きを制限するのには良いですが、関節の動きを制限させると、その動きを補うために他の関節の動きが不自然になり、別のところに痛みを生じる場合や、全体の動きがおかしくなるので不必要な筋肉がついてしまい、体全体の動きもそのままおかしくなる場合があるからです。

シップの副作用 日光は要注意!

シップの副作用は、色々ありますが、大きく光線過敏症や皮膚障害、臓器障害があります。一番私が厄介だと思うのは、日光に浴びて起こる光線過敏症です。シップをつけてる間や、外してから4週間は、貼っている部位や貼っていた部位に、紫外線を当てると腫れたり、赤くなることがあるので注意が必要です。

シップの歴史

一番最初は、紀元前1000年で、聖書が生まれる前には、貼り薬があったようです。ちなみに聖書の中にも、盲人の目に泥を塗って、目を癒したという記述もあり、塗って直すことは、ずっと昔から行われていたようです。そして、我が日本では、平安時代に書かれた国最古の医学書である「医心方」に生薬を患部に貼るという記述があり、少なくとも平安時代から貼る治療はあったようです。

日本で浸透し始めたのは、近代の日本になってからで、髙島熊吉さんが1905年「朝日万金膏」を発売されたのが出発点でした。当時のシップは現在とかなり違っていて、まず数種類の生薬やごま油を使っていたため色が黒く、服に色がついてしまうこともあったようです。またお相撲さんに貼られることが多く、袋の絵にはお相撲さんが書いてました。そして、中冨三郎さんが(サロンパスで有名な現代の久光製薬様の前身、久光兄弟合名会社社長)白い貼り薬を作り、中冨正義さんが広めるために、全国の銭湯を行脚して、銭湯のお客様に貼り薬を試したり、ホノルルマラソンで走りながら、実宣を広められたそうです。

そして、1980年代で、第二世代の非ステロイド性抗炎症薬の貼付剤が承認され、現在の色々な種類のシップが生まれてきたようです。

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